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「人間味あふれる世界浸って」 仏の名作無声映画、29日に上映

毎日新聞 / 2024年12月28日 11時37分

無声映画「アトランティード」の1場面=マツダ映画社提供

 無声映画に説明やせりふを付ける活動弁士、澤登翠(さわと・みどり)さんによる活弁リサイタルが29日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで行われる。1920年代初頭にパリで大ヒットした無声映画の名作「アトランティード」が上演され、澤登さんの情緒あふれる語りとともにスクリーンによみがえる。

 「アトランティード」は、アフリカの砂漠の地にある架空の国が舞台の物語。フランスの将校たちが、この国の女王のとりことなっていく様子を描いた約3時間の大作だ。「女だけの都」などで知られるジャック・フェデー監督(1885~1948年)の初期の代表作で、女王役のスターシャ・ナピエルコフスカはパントマイム・ダンサーとしても活躍していたという。

 「太古の神秘を身にまとう女王と、欧州文明の中で生きる将校たち。それぞれの価値観の違いが浮き彫りになり、単なる恋愛ドラマではない深みがある」と澤登さん。「砂漠をとらえたカメラワークもみどころ」と話す。

 澤登さんは法政大卒業後、出版社勤務を経て、名弁士の一人、故松田春翠さんに師事して73年にデビューした。無声映画の台本の執筆も手がけ、国内外で公演する。「AI(人工知能)など技術の進化でコミュニケーションのあり方も変化しているが、こういう時代だからこそ人間味があふれる無声映画の世界に浸ってほしい」と語る。

 午後5時半開演。3500円。問い合わせはマツダ映画社(03・3605・9981)。【明珍美紀】

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