生活困窮者の年末年始を支援 「越冬活動」始まる 名古屋

炊き出しで振る舞われた豚汁などをたき火のそばで食べる人たち＝名古屋市中区で2024年12月28日午後7時6分、加藤沙波撮影

　生活困窮者らの年末年始の暮らしを支えようと、炊き出しや生活健康相談などを行う「越冬活動」が28日夜、名古屋市中区三の丸2の大津橋小園で始まった。支援団体が連携して行うこうしたサポートは今回で50回目。

　1月3日まで昼食と夕食の提供と、医師や看護師らによる生活健康相談（1日は除く）が受けられる。弁護士による法律相談や散髪、衣類配布などもある。

　年末年始の支援活動は、市内で50年以上前から続いているといい、路上生活者らの支援団体などが連携して取り組んできた。実行委代表の東岡牧さんは「物価が高く、職を無くしても再就職がしづらいため、野宿者だけでなくアパート暮らしの人も困窮者が多い。誰かと会話ができ、温まることのできる場がコミュニティーづくりになり、支援のきっかけにもなっていったら」と話している。

　愛知県内の各自治体も1月5日までの年末年始期間、生活困窮者らの相談に応じている。各自治体の連絡先は県のウェブサイト（https://www.pref.aichi.jp/soshiki/chiikifukushi/nennmatunennsi2024.html）に掲載している。【加藤沙波】