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「自分が生きている間に解決を」 世田谷一家殺害24年、母の願い

毎日新聞 / 2024年12月30日 14時29分

墓前で手を合わせる元警視庁成城署長の土田猛さん。節子さんは高齢のため、初めて参加を断念した=埼玉県新座市で2024年12月30日午前10時7分、岩崎歩撮影

 2000年12月に東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件から24年になるのに合わせ、遺族の支援者らが30日、埼玉県新座市にある一家の墓を訪れ、事件解決を願った。

 墓には宮沢さん一家4人と12年に84歳で亡くなったみきおさんの父良行さんが眠っている。みきおさんの母節子さん(93)は毎年、墓前で手を合わせてきたが、今年は高齢などを理由に初めて参加を断念した。

 墓参した、殺人事件の遺族でつくる「宙(そら)の会」特別参与で元警視庁成城署長の土田猛さん(77)によると、節子さんは数年前から足の痛みが続いており、つえなしでは歩けない。前日の電話では、「なぜ小さな子どもたちまで殺す必要があったのだろうか。自分が生きている間に、一日でも早く解決してほしい」と話したという。

 事件では、みきおさんと妻泰子さん(当時41歳)、長女にいなさん(同8歳)、長男礼ちゃん(同6歳)の4人が殺害された。警視庁はこれまでに延べ約29万人の捜査員を投入し捜査を続けているが、解決につながる有力な情報は得られていない。情報提供は、成城署捜査本部(03・3482・0110)へ。【岩崎歩】

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