三菱UFJ銀行元行員、貸金庫の金塊など売却か 窃盗容疑視野に捜査
毎日新聞 / 2024年12月30日 19時26分
三菱UFJ銀行の元行員の40代女性が東京都内の支店の貸金庫から顧客の金品を繰り返し盗んでいた問題で、元行員が盗んだ貴金属を買い取り店で売却していたことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁は窃盗容疑を視野に捜査を進めている。
捜査関係者によると、元行員は貸金庫から盗んだ金塊などを都内の複数の買い取り店などに繰り返し持ち込み売却していたという。売却で得た現金は投資などに充てていたとみられる。
三菱UFJ銀行などによると、元行員は2020年4月~24年10月、勤務先の練馬と玉川の2支店の貸金庫から、顧客の現金や貴重品などを繰り返し盗んでいたという。
同行は当初、被害にあった顧客は約60人で、被害総額を時価十数億円程度と発表していたが、この2支店でさらに数十件の被害の申し出があり、被害が拡大する可能性がある。
元行員は支店の営業課長などを務め、貸金庫業務をほぼ1人で担当していたとされる。顧客が鍵を紛失した場合などに備えて支店で保管する「予備鍵」の管理責任を担い、立場を悪用して貸金庫の鍵を無断で開けていたとみられる。
問題は10月31日に発覚。元行員は11月に懲戒解雇処分となり、盗んだ金品は「投資などに流用した」と説明しているという。
同行では貸金庫事業を全国約300拠点で展開し、約13万件の契約がある。年1万5000~3万円程度で利用でき、主に株券や契約証書といった重要書類や貴金属などを預け入れる用途が想定されている。
同行は再発防止策として、予備鍵の対策を強化するとしている。25年1月中に各拠点ではなく本部で一括管理する体制に移行するとともに、複数の人員でチェックする体制を整備する方針を示している。
一連の問題を巡り、金融庁は16日、同行に対して銀行法に基づく報告徴求命令を出していた。半沢淳一頭取は記者会見で「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがす事案。深く反省する」と陳謝。被害に遭った顧客約60人の被害弁済を進めていた。【遠藤龍】
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