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仮設住宅に移り住んだ男性「同じ孤独なら…」 能登半島地震1年

毎日新聞 / 2025年1月1日 5時0分

「故郷の空気が吸いたかった」と能登半島地震から1年を前に、珠洲市仁江町の全壊した住居を見に来た川端利活さん(66)。自宅は地震で半壊し、豪雨災害で土砂に飲まれた=石川県で2024年12月31日、滝川大貴撮影

 石川県北部で最大震度7を記録した能登半島地震は元日で発生から1年になる。豪雨にも襲われた被災地の復興は足踏みしている。

 「故郷の空気が吸いたかった」。半島の最北端に位置する珠洲(すず)市の仁江町で大みそかの31日、川端利活さん(66)は変わり果てた自宅を前にそう話した。

 住み慣れた家は地震で半壊し、昨年秋の豪雨で土砂にのみ込まれた。周りには今もがれきが残る。市内の仮設住宅に妻と移ってからもよく足を運んでいる。

 この先の暮らしの見通しは立たないが、川端さんは言う。「同じ孤独なら地元に残った方がいい。まだ諦めがつく」【滝川大貴】

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