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「追悼の鐘」に祈り込め 能登地震1年、輪島の寺で犠牲者悼む

毎日新聞 / 2025年1月1日 19時49分

能登半島地震1年を迎え、手を合わせる人たち=石川県輪島市門前町の総持寺祖院で2025年1月1日午後4時24分、砂押健太撮影

 能登半島地震から1年となった1日、石川県輪島市門前町総持寺祖院では近くの商店街と合同で犠牲者追悼会が営まれた。午後4時10分の地震発生時刻に合わせ、「追悼の鐘」が突かれ、亡くなった人を悼んだ。

 法要では同院の高島弘成副監院が自作した追悼の言葉を読み上げ、集まった地元住民らは、手を合わせて犠牲者を追悼するとともに街の復興を祈った。

 近くに住む星野恵介さん(46)は「仲が良かった1歳上の消防団の先輩が地震で亡くなってショックだった。お祭りが好きで、熱い人だった。『天国でも元気か』とか、『趣味の釣りはできているのか』と語りかけながら祈った」と話した。

 会場には、震災直後から同町で炊き出しなどの支援活動をしてきたボランティアが制作した氷の彫刻も展示された。制作した長野県松本市のレストラン経営、浅田修吉さん(67)は「震災前から釣りが好きで来ていたので能登は第二のふるさと。もっと早い復興を願いたい。まだまだ支援は続けていく」と述べた。【砂押健太】

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