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爪痕残る道を走り抜け 能登半島地震1年、石川・輪島で初走り

毎日新聞 / 2025年1月1日 19時53分

被災の爪痕が残る中、笑顔で走り初めを楽しむ参加者=石川県輪島市町野町で2025年1月1日午後0時50分、阿部弘賢撮影

 2024年の能登半島地震で大きな被害が出た石川県輪島市町野町では1日、地震や同年9月の豪雨の爪痕が残る中、ランニング愛好家らが新春の初走りを楽しんだ。

 町野町では、約50年前から地元の団体が主催する「耐寒ロードレース」が行われてきた。帰省客らも参加する新春の恒例行事として人気を集め、新型コロナウイルス禍前の20年には約250人が参加した。

 しかし、コロナ禍で大会開催が難しくなり、以降は地元のランニング愛好家らが自主的に参加するイベントとして継続。25年も地震や豪雨で被災した道路の状況が良くないため、正式な大会の開催は見送られた。

 この日は朝から好天に恵まれ、地元住民やボランティアら約20人が参加。ランナーたちは路肩が崩れたり、大きくうねったりした道を走り抜けた。

 スタッフの山下祐介さん(38)は「自分の足で走ることで、被災状況を肌で感じることができた。これからも大会を続けて、早く遠方からも気軽に参加できるようになってほしい」と話した。【阿部弘賢】

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