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増やせニホンミツバチ 共生目指し、養蜂に挑戦 千葉・神崎

毎日新聞 / 2025年1月4日 11時0分

ニホンミツバチの巣箱を製作する「日本みつばちクラブ」のメンバー=千葉県神崎町の県生涯学校東総学園神崎校舎で2024年12月19日午前11時37分、近藤卓資撮影

 千葉県生涯大学校東総学園「園芸まちづくりコース教室」(千葉県神崎町)の「日本みつばちクラブ」の現役生とOBが、減少が続くニホンミツバチの養蜂に取り組んでいる。現在は巣箱作りに励んでおり蜜を取ることも計画している。休耕地などに蜜源となる花を植えることで、ニホンミツバチとの共生を目指す。

 同クラブに所属するのは、60~70代の計18人で平均年齢は71歳。8月に発足し、ニホンミツバチの生態や養蜂などの研究をはじめた。

 同クラブなどによると、ニホンミツバチは外来種のセイヨウミツバチに比べて小さく、温厚な性質で、自分たちから人を襲うことはないという。ハチミツの採取量は少なく、国内産の大半がセイヨウミツバチの蜜が占める。ただ、ニホンミツバチの蜜は、さまざまな花から採取する「百花蜜」であり、古来、民間薬や滋養食として親しまれてきた。

 製作中の巣箱はスギ材を組み合わせたものや、空洞がある天然木を使い、観察用の窓も設置している。2月に風通しの良い場所を探して、校舎内の敷地のほかメンバーの敷地などに計30個を置く予定だ。

 分蜂の時期に合わせ、ニホンミツバチが好むラン科の植物などを使い「自然入居」を狙う。その後は、天敵であるスズメバチやミツバチ自身の暑さ対策などを進めながら、見守っていくという。同時に巣箱の周囲2キロ圏内に花を植える活動も続ける予定だ。

 同クラブの矢野進会長は「ニホンミツバチを通じて、人と自然をつなぎ、地域の活性化にも貢献したい」と胸を張った。【近藤卓資】

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