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新春恒例フグの初競り 最高値は1キロ1万8000円 山口・下関

毎日新聞 / 2025年1月4日 14時45分

袋競りで次々と競り落とされたトラフグ=山口県下関市彦島西山町で2025年1月4日午前3時35分、橋本勝利撮影

 トラフグの取扱量日本一を誇る山口県下関市彦島西山町の南風泊(はえどまり)市場で4日未明、新春恒例のフグの初競りがあった。最高値は1キロ1万8000円で、2024年より2000円高いスタートとなった。関東や関西を中心に出荷される。

 市場には、天然物2.6トン(昨年4.9トン)、養殖物7トン(同10トン)が並んだ。寒波によるしけの影響で年末年始の操業がまとまらず、水揚げは減ったが、その分、相場は上がった。

 午前3時25分、競りの開始を告げるベルが鳴ると、仲買人が筒状の袋の中で競り人の指を握って買値を伝える「袋競り」が開始。「どうか、ええか」と競り人の威勢の良い掛け声が場内に響くと、箱詰めされたトラフグが次々と競り落とされた。

 市場を運営する下関唐戸魚市場の郷田祐一郎社長(61)は「質の良い肥えたフグがそろい、幸先の良いスタート。巳(み)年なのでヘビのように脱皮しながら成長し、フグの本場として主導していきたい」と話した。【橋本勝利】

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