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餅が喉に詰まったら…東京消防庁、応急処置を動画で紹介 注意喚起

毎日新聞 / 2025年1月4日 17時45分

餅などを喉に詰まらせた人の窒息を防ぐための応急手当て=東京消防庁の公式ユーチューブチャンネルより

 お雑煮やお汁粉にしたり焼いたりして餅を食べる機会が増える年末年始。毎年、高齢者らの窒息事故が後を絶たない。

 東京消防庁は、公式ユーチューブチャンネルに餅を喉に詰まらせた場合の応急手当ての動画を公開し、注意を呼びかけている。

 東京消防庁によると、1~3日に餅を喉に詰まらせて70~80代の計9人が病院に搬送され、そのうち2人が死亡した。死亡したのは板橋区の70代男性と、練馬区の80代男性だった。

 2019~23年の5年間に搬送されたのは計368人に上り、90%が65歳以上の高齢者。月別には1月が39%と最多となっている。

 高齢者はかみ砕いたりのみ込んだりする力が弱まっている上、詰まらせた場合にせきで押し返す力も弱いため、喉にものが詰まりやすいと言われている。

 東京消防庁の動画「背部叩打(こうだ)法(成人・小児)」では、詰まらせた人を立たせ、胸と下顎(したあご)部分を支えて突き出し、顎をそらせた上で両側の肩甲骨の間をたたく方法を紹介している。

 椅子に座らせたり、横向きに寝かせたりした状態で対処する方法もある。

 喉に詰まるのを予防するには、餅を小さく切って食べやすい大きさにすること▽ゆっくりかんでからのみ込むこと▽お茶や汁物で喉をあらかじめ潤しておくこと――が大切だという。【渡辺諒】

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