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割れた竹から飛び出す硬貨 幸運祈る鹿児島の奇祭「サンコンメ」

毎日新聞 / 2025年1月7日 17時0分

竹を回す若衆。地面にたたきつけ、中から出てきた硬貨に子どもらが集まる=鹿児島県指宿市山川町浜児ケ水で2025年1月7日午後2時41分、梅山崇撮影

 鹿児島県指宿市山川町浜児ケ水(はまちょがみず)地区に伝わる新春行事「サンコンメ」(市指定無形民俗文化財)が7日、浜児ケ水集落センター周辺であった。起源は定かでないが、長らく毎年1月7日に行われており、参加した地元住民らが五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災などを祈念した。

 モウソウ竹を長さ2メートルにして「家内安全」などと書いた半紙を貼り、中に硬貨を詰めて準備。中学生らが担いでぐるぐる回し、地面にたたきつける。何度か繰り返すと竹は割れて硬貨が飛び出し、待ち構えていた子どもらが拾い集めた。家に持ち帰って神棚に供え、1年の幸運を祈る。

 竹を担いだ浜島颯太さん(15)は「重いし目が回ってふらふらした」と苦労した様子。500円玉2枚を含む大量の硬貨をゲットした森永朝陽さん(8)は「竹が割れると全力で走って潜り込んだ」としてやったりの表情だった。【梅山崇】

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