新たな猫「ごたま」が加入 貴志川線ふく駅長に就任 和歌山電鉄
毎日新聞 / 2025年1月8日 7時15分
猫の駅長で知られる和歌山電鉄貴志川線に新たに加わった猫の「ごたま」が7日、「貴志川線ふく駅長」に就任した。貴志駅(紀の川市)であった辞令交付式には、同駅の2代目駅長「ニタマ」や伊太祈曽駅(和歌山市)の駅長「よんたま」も参加し、駆け付けたファンらを愛くるしい姿で魅了した。
ごたまは2021年1月28日に岡山県で生まれたメスの三毛猫。同年7月に電鉄の小嶋光信社長が知人を介して譲り受けた。先の曲がった「かぎしっぽ」が特長で、小嶋社長は「日本や中国では蔵の錠前に似ていることから、財産を守るとされている。ヨーロッパでも幸運をひっかけてくるという意味で、東洋と同じように福を呼ぶとされるめでたい猫」と説明。人なつっこく、物おじしない性格という。
この日は、小嶋社長がごたまの前で辞令を読み上げ、ふく駅長に命じた。「副駅長」と「福を呼ぶ」をかけたという。1月中旬ごろから、ニタマとよんたまの公休日に“勤務”予定で、貴志駅では水曜と木曜、伊太祈曽駅では月曜と金曜に乗客を出迎える。小嶋社長は「福猫として、みなさんにも電鉄にも福を授けてくれたらうれしい」と話していた。
その後、15年に死んだたま駅長が祭られている「たま神社」に就任を報告。小嶋社長がごたまの思いを「たま駅長に負けず、貴志川線や地域が発展するように一生懸命、駅長業務を務めますニャン」と代弁した。初仕事としてごたまが縁起物の福銭を配ると、一目見ようと集まったファンらが列をなして写真を撮るなど交流を楽しんでいた。【大塚愛恵】
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