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わずかな雑談も癒やしに 高齢者と親子連れが「世代間交流」 秋田

毎日新聞 / 2025年1月10日 8時15分

「世代間交流会」でお手玉をする参加者=秋田市内で2025年1月9日、工藤哲撮影

 地域で孤立しがちな高齢者と地元の若い親子連れが触れ合う「世代間交流会」が9日、秋田市の「なんぴあ別館」で開かれた。会場では年明けにちなんで餅つきやコマ回し、けん玉などを見せ合い、参加者が歓声を上げていた。

 イベントは秋田市の南部市民サービスセンターなどが実施。屋内でお手玉や折り紙などを楽しむスペースも設けられ、主に70代以上の高齢者が幼いころに遊んだ腕前を子供たちに見せ、そのこつを熱心に教えていた。

 運営に携わった同センターの熊地尚子さんによると、秋田市内ではいくつかの施設でこうしたイベントを実施している。近年の子供たちは年末年始もゲームやスマートフォンに熱中する機会が増えるとともに、祖父母と同居する世帯が減ってきていることから、こうした昔ながらの遊びを一緒にする機会は限られる傾向にある。

 熊地さんは「この地域の付近は2023年の記録的大雨で被災しており、地域の人はわずかな雑談をするだけでも大きな癒やしになった。定期的に子供とお年寄りが接点を持つ機会は非常に大切になっていると思う」と話す。【工藤哲】

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