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歌手・庄野真代さん、25年ぶりミュージカル 「火の鳥」以来

毎日新聞 / 2025年1月9日 14時50分

庄野真代さん(左)と竹島宏さんらが出演する「Musicalプラハの橋」のワンシーン=東京都渋谷区の紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、明珍美紀撮影

 「飛んでイスタンブール」などのヒット曲で知られる歌手の庄野真代さんが、25年ぶりにミュージカルに出演している。作品は、東京の「紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA」(渋谷区千駄ケ谷5)で上演中の「Musical(ミュージカル)プラハの橋」。パリやチェコなどヨーロッパを舞台にした男女3人の愛や苦悩、心の機微を描いた物語だ。

 歌手の竹島宏さん、俳優の宍戸開さん、そして庄野さんの3人によるミュージカル。竹島さんの持ち歌である「プラハの橋」などがモチーフとなった。

 演歌や歌謡曲を歌う竹島さんは「プラハの橋」「一枚の切符」「サンタマリアの鐘」の3曲を続けて発表。チェコからパリ、イタリアのフィレンツェへと「歌声で旅する」シリーズで、これら「ヨーロッパ三部作」が2023年度の日本レコード大賞企画賞を受賞。さらに、今回の舞台の題材となった。

 フランス革命(1789年)から200年の祭事で盛り上がる1989年のパリ。新聞社の契約ジャーナリストとして多忙な日々を送るアンドレアが、編集長マルクの妻、ロザンナに恋心を抱くところからストーリーが展開する。贈られた花の花言葉からアンドレアの気持ちを知ったロザンナ。やがて2人は新たな生活を求めてプラハへと向かう。

 舞台では、3人の戸惑いや苦悩に、ベルリンの壁の崩壊(89年)など東西冷戦終結前後の欧州の空気やイラクのクウェート侵攻に端を発した湾岸戦争などの国際情勢を絡ませた。主人公のアンドレア役の竹島さんは初のミュージカルで、「恋と仕事に揺れながらも、自分の生き方を追求するアンドレアの姿から、懸命に生きることの大切さを伝えることができたら」と話す。

 ロザンナを演じる庄野さんは、漫画家の手塚治虫さん原作の「火の鳥」(00年)以来、久々のミュージカル。「この3人は複雑な関係だけれども、それぞれが愛でつながっている」と庄野さんは言い、「人生には渡りたい橋、渡ってはいけない橋もあるでしょう。そうした葛藤と、欧州の激動の時代に生きた人々に思いをはせていただければ」。一方、マルク役の宍戸さんは「あなただったら誰の視点でこの芝居を見ますか」と問いかける。劇作家の田尾下哲さんが脚本、演出を担い、劇中の歌は作曲家の宮川彬良さんと作詞家でフリーアナウンサーの安田佑子さんが手がけた。

 13日まで。2月10、11日は京都市の京都劇場でも公演。詳細は「Musicalプラハの橋」の公式サイト。【明珍美紀】

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