山形新幹線や西鉄バスなど各地で交通乱れ 11日午前にかけ大雪か
毎日新聞 / 2025年1月10日 11時33分
強い冬型の気圧配置の影響で、10日も北海道から中国地方の日本海側を中心に雪が降り続き、各地で鉄道やバスのダイヤが乱れた。大雪は11日午前にかけて続く見込みで、気象庁は交通機関の乱れや暴風雪、高波に警戒するよう呼びかけている。
山形新幹線は10日の始発から一時、全線で運転を見合わせた。JR東日本によると除雪作業が難航したためで、午前11時に運転再開した。また、東海道新幹線は滋賀県内での降積雪の影響で名古屋―京都間の一部区間で速度を落として運転しており、最大約60分(午前11時時点)の遅れが出ている。
西日本鉄道は、福岡地区と北九州地区(北九州空港―朽網駅を除く)の路線バスで10日の始発から運行を見合わせた。山間部など一部を除き、運行を順次再開するとしている。
国土交通省によると、高速道路は名神高速道路や中国自動車道など22路線(午前6時時点)で一部区間が通行止めとなっている。
兵庫県豊岡市では車の事故も起きた。9日午後5時35分ごろ、豊岡市城崎町今津の城崎大橋付近で「車の中にいる。沈んでいる。出られない」と110番があった。警察と消防が駆け付けたところ、近くの川に転落している軽乗用車1台を発見し、車内から市内の男性会社員(22)を救出した。意識不明の重体という。
神戸地方気象台によると、9日午後6時時点の市内の積雪量は15センチ。県警豊岡署は車が雪の影響でスリップした可能性があるとみて調べている。
気象庁によると、10日は北日本や東日本の上空約5500メートルに氷点下30度以下の強い寒気が流れ込む見込み。11日は冬型の気圧配置が次第に緩むものの、午前中を中心に寒気の影響が残り、大雪となるところがあるという。
10日午前10時時点の積雪は、青森市酸ケ湯で平年値の約1・7倍の372センチを観測。山形県大蔵村でも196センチ、新潟県魚沼市守門で193センチとなり、いずれも平年値を上回った。10日午前10時までの6時間降雪量は最大で、福島県西会津町35センチ▽新潟県阿賀町31センチ▽新潟県関川村25センチ――となっている。
11日午前6時までに予想される24時間降雪量はいずれも多いところで、東北・北陸・近畿・中国60センチ▽関東甲信・東海50センチ▽北海道40センチ▽四国15センチ▽九州北部10センチ。【岡田英、森永亨、木山友里亜】
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