秋田と静岡、長野の地方鉄道がコラボ 記念乗車券をオンラインで販売

包括連携協定書を手にする秋田県の佐竹敬久知事（左）と東急の高橋和夫社長（当時）＝秋田県庁で2023年4月13日、工藤哲撮影

　秋田県と東急グループの地方鉄道4社の合同企画による記念乗車券がオンラインで限定販売中だ。昔懐かしい厚紙製の「硬券」に各社で運行される車両が描かれた4枚セット。秋田や静岡、長野の沿線風景の写真をあしらった特製の台紙に収められている。

　販売しているのは「友愛（ゆうあい）鉄道誕生記念4社コラボ乗車券」。第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道（北秋田市）と由利高原鉄道（秋田県由利本荘市）、東急グループの伊豆急行（静岡県伊東市）と上田電鉄（長野県上田市）の頭文字にちなんだ。

　地域社会の活性化などを目指し、2023年4月に秋田県と東急が包括連携協定を締結したのを受けた企画で、24年10月から4社の主要駅などで販売している。鉄道ファンの要望に応え、通信販売も行うことになった。

　乗車券は3月31日まで、それぞれ1回限り有効。価格は税込み1300円（送料は全国一律800円）。2月28日までの予定で、通販サイト「きっぷと鉄こもの」で販売している。【田村彦志】