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焼きうどん発祥「だるま堂」、キッチンカーで復活 「いずれ店舗で」

毎日新聞 / 2025年1月12日 11時0分

創業の地、鳥町食道街にオープンした「だるま堂 鳥町食道街フードトレーラー店」と店主の竹中康二さん(56)=北九州市小倉北区で2025年1月11日午後1時8分、山下智恵撮影

 北九州市小倉北区魚町の鳥町食道街一帯が焼失した2024年1月3日の火災で被災した、小倉名物の焼きうどん発祥の店とされる「だるま堂」が11日、跡地にキッチンカーの店舗として復活した。店主の竹中康二さん(56)は「発祥の地で、いずれ店舗として復活する」と誓う。

 だるま堂は、終戦直後の1945年、闇市だったこの地で開業した。物資不足で中華麺が手に入らず、うどんの乾麺で代用したのが焼きうどんの起源とされる。

 現在は、竹中さんが所長を務める市民団体「小倉焼うどん研究所」が中心となり運営している。火災で店舗の延焼は免れたものの、ライフラインが壊滅し、営業は継続できなくなった。

 その後、4月に小倉井筒屋本館6階に店舗をオープンさせたが、竹中さんは発祥の地での再開を模索していた。キッチンカーでの営業は「いずれ必ずお店として戻ってくる」ことが前提で、広さ約6平方メートルの調理スペースを備えている。

 元祖の味を引き継ぐ乾麺でソースの香りが引き立つ焼きうどん「だるま堂味」と、生麺を使ったもちもちで濃い味の「研究所味」(各700円)の看板メニューをテークアウトで楽しめる。「若松ぺったん」や「八幡ぎょうざ」などの手軽なメニューも販売する。

 竹中さんは「元祖の味を、生まれた場所で提供できることがうれしい。終戦直後のバラックから生まれた鳥町食道街自体も、今年で80年の節目を迎える。再スタートして以前にも増して北九州の食の魅力を発信できる場所として復活させたい」と話した。

 キッチンカーは、1月が金土日と祝日、2月以降は火、水曜を除いて営業する予定。営業時間は午前11時半~午後2時半、午後5~9時で、夜は不定休。【山下智恵】

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