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空中妙技、1年の安寧込め 長野・諏訪で消防出初式

毎日新聞 / 2025年1月13日 11時34分

はしご乗りフィナーレで無災害、無火災の願いを込めた垂れ幕が下ろされた=長野県諏訪市湖岸通り5の市文化センター駐車場で2025年1月12日、宮坂一則撮影

 長野県諏訪市の第78回消防出初式が12日にあり、市消防団が1年の安寧を込めて「はしご乗り」を披露。4人の乗り手がはしごの上で両手を離したり逆立ちしたりして次々に繰り出す空中妙技に、見学した市民らが拍手を送った。

 はしご乗りは、市消防団第五分団(同市豊田)に1979年、はしご班が発足して以来続く伝統技。山崎健司分団長によると、団員108人中、はしご班は45人ほど。正月行事や出初式に向けて昨年10月から鍛錬を重ねてきた。

 市文化センター駐車場での観閲式に続いて、はしご乗りが登場。真新しい青竹で組んだはしごをまっすぐに立て、とび口で周囲から支えて安全を確保した高さ7・5メートルのてっぺんで、乗り手が「吹き流し」「鯱(しゃち)」「屋形返し」などバランスが難しい曲芸を見せた。

 フィナーレは3人の乗り手の最上部からはしご班長の小林督(おさむ)さん(34)が「祈 無火災」の垂れ幕を下ろし、宝投げをして終了した。小林班長は「1年の無災害と無火災を垂れ幕に込めました」と晴れ晴れとした笑顔で話した。【宮坂一則】

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