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石川・福井で歴史的曇天続き 心理師「よくかみ、軽い運動を」

毎日新聞 / 2025年1月14日 17時38分

空一面に厚い雲が垂れ込めた観光名所・白米千枚田=石川県輪島市で2025年1月2日午後1時7分、国本ようこ撮影

 暗い曇り空が広がる天候がおなじみの北陸3県の冬だが、今季は冬型の気圧配置が強い影響もあって石川県と福井県で歴史的な「曇天続き」となっている。

 被災地の冬場の健康管理は、どのような点に注意すべきなのか。

セロトニンの分泌促して

 感情を安定させる神経伝達物質のセロトニンは、日光を浴びることで分泌されることが知られている。このため、日照時間の短さは被災によるストレスと併せ、うつ病など精神的な不調のリスクとなる可能性がある。

 災害派遣カウンセラーとして能登地方でも活動する後藤智子・公認心理師は「地震が発生した元日に近いこともあって、被災された方の不安感は高まっていると感じている」と現状を説明する。

 その上で、「よくかんだり、ストレッチや歩行などのリズミカルな軽い運動をしたりすることでセロトニンの分泌を促すことができる。眠れない、食べられない状態が3日続くようなら医療機関の受診を」とアドバイス。「窮屈な環境にいても目を閉じて自分の好きな場所を思い浮かべ、ゆっくり呼吸することでリラックスもできる。その際、吸うより長い時間をかけて吐くことで効果が高まる」などと、避難所などでも可能な対策を紹介した。【高橋隆輔】

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