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東京・清瀬市立図書館の閉館問題 市民団体が住民投票を請求

毎日新聞 / 2025年1月15日 17時59分

署名簿を添えて住民投票条例制定請求書を提出する市民団体「住民投票で夢のある図書館を創るきよせの会」の代表ら=東京都清瀬市役所で2025年1月15日、鮎川耕史撮影

 東京都清瀬市が四つの市立図書館の閉館を決めた問題で、市民団体「住民投票で夢のある図書館を創るきよせの会」は15日、閉館の是非を問う住民投票を実施するための条例制定請求書を渋谷桂司市長に提出した。市長は受理した日から20日以内に臨時議会を開き、自らの意見を付けて住民投票の可否を諮ることになる。

 同市は現在六つある市立図書館のうち4館を閉館する条例案を昨年3月の定例議会に提出し、可決された。条例案の提出に先立ち、市は図書館運営に関する方針案を公表し、パブリックコメントで意見を募った。意見の提出はなかったが、方針案には閉館が明示されていなかったため、存続を望む市民から「閉館は合意が得られていない」との声が上がっている。

 同会が求めている住民投票は、4館の「存続」か「廃止」かを選択する方式。住民投票の実施には条例制定が必要で、有権者の50分の1以上の署名があれば請求できる。同会が昨年12月に市選挙管理委員会に提出した署名簿は、審査を経て7674筆が有効とされ、請求の要件を満たした。

 条例は臨時議会で過半数が賛成すれば制定され、住民投票が実現する。この日は同会の代表者らが市役所を訪れ、請求書を担当者に手渡した。同会共同代表の関根美保子さんは「市政への声を聞いてほしいと願うのは、市民の当然の権利。ぜひ住民投票を実現させたい」と話した。【鮎川耕史】

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