「レジリエンス」打ち上げ成功 アジア民間初の月面着陸に再挑戦へ
毎日新聞 / 2025年1月15日 18時29分
東京の宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」の月着陸船「レジリエンス(再起)」が15日、米フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースXのロケット「ファルコン9」で打ち上げられた。5月下旬~6月上旬にも、月の北半球にある「氷の海」と呼ばれる地点への着陸に挑む。民間機の月面着陸は2024年2月、米国の企業が世界で初めて成功。レジリエンスが成功すればアジア初となる。
同社の月着陸船打ち上げは2回目。前回は23年4月、月面着陸の直前で通信が途絶え、失敗に終わった。再挑戦となる今回、レジリエンスは地球を周回した後、燃料を節約できる「遠回り」の軌道を通って月に向かう。
機体は、着陸の衝撃を吸収する4本の脚を広げた状態で高さ約2・3メートル、幅約2・6メートル。高砂熱学工業の水電解装置やユーグレナの藻類培養装置などのほか、アイスペースが開発した小型探査車「テネシアス」も載せられており、月面を走らせて月の土を採取する計画だ。
東京都内で開かれた打ち上げイベントには、同社の関係者やその家族ら約300人が参加し、打ち上げと軌道投入の瞬間を見守った。成功が伝わると、大きな歓声が上がった。ゲストとして参加した山崎直子宇宙飛行士は「これから人類が月へと領域を広げていく中で、独自のアクセスがあることは重要。日本や世界にとって大きな挑戦」と話した。アイスペースの袴田武史代表は報道陣に「まずはほっとした。前回の経験を生かして一つ一つミッションをクリアし、確実に月面着陸を目指したい」と語った。【中村好見】
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