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市役所窓口を個別ブース化 ワンストップで手続き可能に 静岡・裾野

毎日新聞 / 2025年1月15日 19時46分

従来のカウンターをブースに改めた「手続きゾーン」=静岡県裾野市役所で、2025年1月14日、石川宏撮影

 静岡県裾野市は14日、市民が安心して相談できるよう窓口を刷新した。従来は課別にカウンターが並んでいたが、個別のブースで対応する。平均待ち時間や処理件数が表示されるボードも1階の一角に設置し、今後の業務改善につなげる。オンライン申請の拡充や「書かない窓口」への移行に続く窓口改善の取り組みという。

 各課別に設置されていた窓口は「手続きゾーン」「相談ゾーン」と、日常生活に役立つサービスを担う「くらしゾーン」とに集約した。訪れた市民は総合案内で受け付けを済ませた後、「手続きゾーン」に18あるブースで手続きや届け出を行う。市民課や国保年金課、介護保険課など複数の課にまたがる手続きも、それぞれを担当する職員がブースを訪れるので、市民側はワンストップで手続きを済ませられる。

 込み入った時間のかかる相談は6ブースある「相談ゾーン」で対応する。「くらしゾーン」では危機管理課、生活環境課、自治振興課の業務を取り扱う。

 また待ち時間が苦にならないよう、待合スペースはカーペット敷きにした。レイアウト変更には約3000万円かかったが、総務省の自治体フロントヤード改革モデルプロジェクトに選ばれたため、全額国費負担という。

 村田悠(はるかぜ)市長は「間仕切りのあるブースにしたことで、プライバシーが守られる。スムーズな窓口にすることで、手続き時間を短縮させ、生み出された市民の時間は市民のために、職員の時間も市民サービスの向上など市民のために使えるようにしたい」と述べた。【石川宏】

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