火山学者の太田一也さん死去 90歳 雲仙・普賢岳「ホームドクター」
毎日新聞 / 2025年1月15日 23時2分
1990年に198年ぶりに噴火した長崎県雲仙・普賢岳の「ホームドクター」と呼ばれた、九州大の旧島原地震火山観測所(長崎県島原市、現地震火山観測研究センター)元所長で名誉教授の太田一也(おおた・かずや)さんが15日、島原市内の病院で亡くなった。90歳。通夜は16日午後7時、葬儀は17日午後1時、島原市弁天町1の7118の6のマルイチ斎場。喪主は長男祥紀(よしのり)さん。
長崎県旧国見町(現雲仙市)出身。九州大理学部卒業後に炭鉱会社を経て、67年に地震火山観測所の前身、火山温泉研究所に赴任し、専門外だった火山活動の観測に取り組んだ。90年11月から起きた普賢岳の噴火活動では、所長として火山活動の観測や監視の最前線に立ち、避難や防災に関する助言や対策に尽力した。
地元消防団員や警察官、マスコミ関係者ら43人の犠牲が出た91年6月3日の大火砕流の直前には、周辺住民らの避難を島原市長に求め、火砕流警戒を目的に出された初の避難勧告発令につながった。
研究より防災対策が主となり、ヘリによる上空観察は900回に及んだ。警戒区域の設定でも提言を続けた一方、気象庁長官の私的諮問機関「火山噴火予知連絡会」(現在は終了)の情報発信を「防災責任を避けるため敵前逃亡している」と批判。積極的にメディア取材に応じるなど、常駐する地元研究者として発信した。
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