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親族連続殺害 両親と姉の保険金詐取容疑、夫婦を再逮捕へ 警視庁

毎日新聞 / 2025年1月17日 5時0分

警視庁=米田堅持撮影

 東京都台東区の夫婦が親族4人を次々と殺害したとされる事件で、警視庁捜査1課は17日にも、両親と姉の死亡保険金数千万円をだまし取った疑いが強まったとして、元会社役員、細谷健一(43)と妻の志保(38)の両被告=殺人罪で起訴=を詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。

 警視庁は、両被告と親族の間で家業のホテル経営や遺産相続を巡るトラブルがあり、保険金の詐取が殺害の動機の一つとみている。

 捜査関係者によると、両被告は2018年、健一被告の母八恵子さん(当時68歳)と姉美奈子さん(同41歳)、父勇さん(同73歳)が病死したとして、保険会社に数千万円の保険金を虚偽申請し、3人に関する死亡保険金をだまし取った疑いがある。

 勇さんが18年6月に死亡した直後、この年の1月と4月にそれぞれ死亡した八恵子さんと美奈子さんを含む3人の診断書を病院から取り寄せるなどし、虚偽の請求書を作成。3人の死亡保険金は、健一被告の口座に振り込まれたとされる。

 警視庁は24年2月、次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4歳)に自動車用の不凍液に含まれる有害物質「エチレングリコール」などを摂取させて23年3月に殺害したとして、両被告を殺人容疑で逮捕。その後、姉と両親への殺人容疑で再逮捕していた。

 東京地検は姉と両親に対する殺人罪で起訴。美輝ちゃんへの殺人容疑は処分保留とし、捜査が続いている。【岩崎歩、菅健吾、朝比奈由佳】

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