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能登の中学校で炊き出し訓練 阪神大震災30年、復興への思い新た

毎日新聞 / 2025年1月17日 20時44分

おむすびを握って炊き出しの訓練をする、石川県穴水町立穴水中の生徒ら=同町で2025年1月17日午後0時48分、国本ようこ撮影

 能登半島地震で被災した石川県穴水町の町立穴水中では17日、生徒100人がおむすびを握る炊き出しの訓練をした。阪神大震災から30年を迎えたのを機に、防災や復興への思いを新たにした。

 2024年元日の地震で炊き出しや物資の支援を受けたことから、今後の災害では「支えられる側から支える側へ意識を変えよう」と生徒会が企画した。

 訓練に先立ち、防災教育学会の諏訪清二会長がオンラインで講演した。諏訪さんは、震災をきっかけに全国初の防災科として創設された兵庫県立舞子高の環境防災科で、初代科長を務めた。講演では「皆さんが防災を勉強すれば同じ被害は二度と起こらない」「元気に学校に通う姿を見せることが能登を元気にする」などと語りかけた。

 訓練に参加した1年生の林嶺也(れいや)さん(13)は「地震から数日後の炊き出しでお弁当を食べ『ご飯ってこんなにおいしいんや』と感動した。自分も災害があれば炊き出しに加わりたい」と話した。【国本ようこ】

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