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「絶対に諦めたくない」 千葉・市原の経営者殺人17年、遺族の思い

毎日新聞 / 2025年1月18日 10時15分

情報提供を求めてチラシを配る警察官=千葉県市原市で2025年1月17日午前7時47分、林帆南撮影

 千葉県市原市姉崎の不動産会社の事務所で、経営者の永野武さん(当時78歳)が殺害された事件は17日、発生から17年となった。遺族や警察官らがJR姉ケ崎駅前や現場近くで情報提供を呼び掛けた。

 永野さんは2008年1月17日午後6時ごろ、自宅隣の事務所で顔や胸を刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。現場からは手提げ金庫や鍵の束がなくなっていたという。

 県警は市原署に捜査本部を設置し、現在も約40人体制で捜査を続けている。遺族らも事件発生日には毎年、チラシを配って情報提供を呼び掛けてきた。昨年は約10件の情報が寄せられたが、犯人につながる有力な手がかりはないという。

 この日は関係者ら約50人が朝と夕方にチラシ計3000枚を配った。孫の曽根貴佑さん(33)は、永野さんが町内会のパトロールをするために生前着用していた蛍光黄色のジャンパー姿で道行く人にチラシを手渡しし、「お願いします」と声を掛けた。

 永野さんの長女で貴佑さんの母親の曽根裕子さん(69)は「17年たつが、犯人を捕まえることを絶対に諦めたくない」と語り、貴佑さんは「早く犯人に出てきてもらい、真実を語ってほしい。1人でも多く、何か情報があれば寄せてもらいたい」と話した。

 情報提供は市原署捜査本部(0436・41・0110)へ。

【林帆南】

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