城下町に今年も春が来る 「雛めぐり」主催変え継続へ 奈良・高取
毎日新聞 / 2025年1月19日 10時42分
2024年3月に一旦終了した奈良県高取町の「町家の雛(ひな)めぐり」が、町商工会などがつくる実行委員会に主催者を変え、今年も継続されることが決まった。「高取城下 町家のひな祭り」の新名称で、2月23日~3月16日に開催。メンバーの高齢化で継続を諦めた旧主催団体関係者は「今年も高取に春が来る」と喜んでいる。【皆木成実】
「雛めぐり」は07年、まちおこしグループ「天の川実行委員会(24年解散)」代表の野村幸治さん(82)が始めた。子供が巣立って各家に残されたひな人形と、高取城下町・土佐街道の街並みを生かしたイベントで、低予算ながら最盛期には約5万人を集め、15年に国土交通省の「地域づくり表彰」も受けた。
野村さんが23年5月に病に倒れ、他のメンバーも高齢になったため、同グループは24年3月の「雛めぐり」をもって終えることにした。しかし、これを残念に思った町商工会副会長で美術商の西川貴康さん(52)が商工会、町、町観光協会で実行委を結成。後継の「町家のひな祭り」開催にこぎ着けた。
「雛めぐり」と同様、土佐街道沿いの約50軒の町家や商店が、秘蔵のひな人形を店先などに展示。主会場「雛の里親館」には、ひな壇17段に500体を飾る。新たに土佐街道沿いに町家を改装した「高取雛の資料館」を開設し、地元の陶芸作家、山本義博さん(77)が収集した明治時代の「御殿雛」や江戸時代の「享保雛」を展示する予定だ。
西川さんは「雛めぐりをきっかけにオープンしたカフェもあり、高取町に最も人が来るイベントをやめるわけにはいけないと思った」と話す。病床の野村さんの妻美千子さん(75)は「若い人が継承してくれて本当にうれしい」と話している。
「町家のひな祭り」の問い合わせは観光案内所「夢創舘」(0744・52・1150)へ。また同町の壺阪寺(0744・52・2016)も恒例の協賛行事「大雛曼荼羅(まんだら)」を2月23日~4月20日に開催する。
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