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兵庫県警本部長が立花孝志氏の発言を全面否定 元県議死亡を巡り

毎日新聞 / 2025年1月20日 12時55分

立花孝志氏

 兵庫県の文書告発問題を調べる県議会調査特別委員会(百条委)の委員だった竹内英明元県議(50)が死亡したことについて、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)が動画サイトなどで「逮捕されるのが怖くて自ら命を絶った」などと発信した。これについて、県警の村井紀之本部長は20日、「竹内元議員について任意の調べをしたこともないし、ましてや逮捕するというような話は全くない」と全面的に否定した。県議会警察常任委員会で答弁した。

 村井本部長は「基本的に個別案件の捜査について言及することは差し控えているが、事案の特殊性に鑑みた」として答弁。「全くの事実無根で、明白な虚偽がSNS(ネット交流サービス)で拡散されていることについては極めて遺憾だ」と述べた。毎日新聞の取材に対し、複数の県警関係者も「竹内氏は捜査の対象になっていない」と否定している。

 竹内氏は当選5回で、百条委で、斎藤元彦知事らの疑惑について文書で告発された問題を追及。2024年11月の知事選直後、「一身上の都合」を理由に県議を辞職した。関係者によると、知事選中などにSNS上で誹謗(ひぼう)中傷を受けたことが原因だったといい、周囲に「家から出ることも難しい状況だ」と相談していた。

 立花氏は知事選に出馬して落選。19日に竹内氏の死亡が報じられた後、「あした逮捕される予定だった」などと動画サイトで発信したが、後に削除された。竹内氏を巡っては、SNS上で告発に関わったとする根拠不明の書き込みが大量に出回り、中傷が相次いでいた。

 委員会で県警の藤森大輔刑事部長は「知事選ではいろいろな出来事が起こり、告訴・告発の形で警察に処罰を求める動きがあるのも事実。受理した事案について迅速に捜査を行うべく、内容や証拠をできる限り早期に把握し順次捜査している」と語った。

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