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それぞれアプリ情報と防災無線で…女性2人、高齢者を探し出し保護

毎日新聞 / 2025年1月22日 14時30分

感謝状を受けとった(右から)片岡美由紀さん、大貫亜里沙さんと田谷光寿署長=茨城県笠間市の笠間署で2025年1月21日、斉藤瞳撮影

 行方不明になっていた70代女性を保護したとして、茨城県警笠間署は21日、茨城県城里町の会社員、大貫亜里沙さん(33)と保育園職員、片岡美由紀さん(54)に感謝状を贈った。顔見知りではない2人が、県警の防犯アプリ「いばらきポリス」や防災無線をきっかけに女性を探し出し、保護につながった。【斉藤瞳】

 6日午後5時ごろ、仕事を終えた大貫さんのスマートフォンに防犯アプリから行方不明者情報の通知が届いた。行方不明になった女性と大貫さんの自宅が同じ地域だったため「近所の人かもしれない」と心配になり帰宅の道中、車を止め探した。

 同じ頃、片岡さんが県道を車で走っていると、日が暮れて雨が降る中、傘を差さずに路側帯を歩いている女性を見かけた。自宅に着き午後5時半ごろの防災無線で女性と似た特徴の人が行方不明だと知り、急いで現場に戻った。

 先に行方不明の女性を見つけたのは大貫さんだった。近所の人ではなかったが、アプリで通知された不明者の特徴とよく似た女性が落ち着かない様子で歩いていた。女性に声を掛けたところに、片岡さんも駆け付けた。

 女性にけがはなかったが、「(どこにいるのか)分からなくなっちゃって」と話していた。2人はびしょぬれの女性に毛布をかけて暖を取らせ、交番まで送り届けた。「雨の中歩いているのが気になった。気がついてよかった」と振り返った。

 防犯アプリには行方不明者の情報のほか、事故や犯罪情報が通知され、防犯ブザーや110番の通報機能などもある。大貫さんは約1年前、車上荒らしにあい、防犯のためアプリをダウンロードしていた。片岡さんは高齢の親がいるため日ごろから防災無線に気を配っていた。

 県警によると、2024年12月末時点のダウンロード数は20万件を超える。田谷光寿署長は「2人には自発的に行動していただき、感謝申し上げたい。警察としてもいばらきポリスの普及と情報発信に努めたい」と語った。

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