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「充実した半年間だった」 最終戦敗れた西山白玲、笑顔で振り返る

毎日新聞 / 2025年1月22日 20時34分

棋士編入試験の第5局を終えて、対局を振り返る西山朋佳白玲=大阪府高槻市の関西将棋会館で2025年1月22日午後6時9分、小関勉撮影

 将棋の棋士編入試験に挑戦していた女流棋士、西山朋佳白玲(29)は22日、大阪府高槻市の関西将棋会館で柵木(ませぎ)幹太四段(26)との第5局に敗れ、女性初の将棋のプロ棋士誕生はならなかった。感想戦を終えて記者会見に臨んだ西山白玲は「半年間、充実した期間で収穫も多かった」と時折笑顔をのぞかせながら振り返った。記者会見での主なやり取りは以下の通り。

最終局までもつれるとは

 ――昨年9月から5局対戦したが長かったか。5局全体を振り返っての思いは。

 西山白玲 半年間ぐらいの期間、編入試験のことをずっと考えていた期間ではあったんですけれど、期間的には長いなとは思っていたんですけど、日程が近付くとアッという間だったかなと思っています。5局を振り返りましても、その期間、他の棋戦と並行していていろいろなことがあったんですけれど、自分自身、幸運な面もあって最終局までいけたかなと思うこともあって、あんまり年明けまでもつれ込むという想像はしてなかったんですけれど、充実した期間だったかなと思います。

 ――棋士編入試験の女性の受験は2例目だが、2022年の福間香奈さんの戦いぶりで参考にした部分はあったか。

 ◆受験を決めるに当たって、福間さんが受験されていたことは関係なく、自分自身のことを考えて、三段リーグで14勝したというところを踏まえて受験しようかなと思いました。福間さんの編入試験ももちろん拝見していたんですけれども、他の方々の編入試験も拝見して思っていたのは、独特の緊張感というか、「五番勝負」というよりは「5人の方との対戦」ということで、普段の番勝負とは違った駆け引きも生じるのかなとは思っていました。

対応力足りなかった

 ――五番勝負を通じて得られたものは。

 ◆たくさんの方に注目していただいているということで、「それに見合った将棋を」という意識もありましたし、「少しでも納得のいく将棋を」と日ごろ取り組んでいました。将棋に触れる時間も増えて充実した期間で、収穫も多かったのかなと思います。

 ――逆に足りなかったところは。

 ◆今日の最終局もそうなんですけれども、準備と微妙な違いがあった時に対応する力が足りなかったのかなというところですかね。準備の段階でも感じていたことですけれど、後手特有の「悪くしないように」という意識的な取り組みを求められるといったところで、あまり成果が出せなかったのかなと思います。

 ――これからの夢は。

 ◆落ち込んでいる間もなく(2月の女流王座戦など)女流棋戦のタイトル戦があるので、そちらの方も注目していただけるとうれしいです。女流棋界は今、ヒューリック株式会社様はじめ、本当にスポンサー様の皆様に活性化していただいて、どんどん魅力を増してきた業界かなと思っていますので、私自身、そういったところに少しでも携わっていければいいかなと思っています。

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