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世界的指揮者・佐渡裕さんがFC今治高里山校で実演指導 助言も

毎日新聞 / 2025年1月23日 10時15分

佐渡裕さんが全身全霊で指揮すると、FC今治高里山校の生徒ら(左奥)は一心に聴き入った=愛媛県今治市で2025年1月21日、松倉展人撮影

 サッカー元日本代表監督の岡田武史さん(68)が学園長を務めるFC今治高校里山校は21日、世界的指揮者、佐渡裕さん(63)を招いた特別講座を愛媛県今治市内で開いた。チームをまとめる「リーダーシップ力」を学ぶことがテーマで、佐渡さんは中高生らによる吹奏楽団の指導も実演。佐渡さんが具体的な助言や励ましを重ねると、生徒たちの演奏の迫力と完成度は見る間に高まった。

 「僕は指揮者用の楽譜を読むことに『勝手に』夢中になった」。佐渡さんはまず、岡田さんとのトークセッションで小学生時代を振り返った。国内外でさまざまなオーケストラを指揮してきた佐渡さん。「いかに譜面を読み込んでいるか」が信頼関係を築くポイントだといい、「指揮者に自信がないとオーケストラも自信が持てない」と語った。

 次いで、県立今治東中等教育学校(今治市)の吹奏楽部員38人を中心にした吹奏楽団の実技指導に。高校野球の応援でもなじみの深い曲「アフリカン・シンフォニー」を素材に、「楽器の役割に目覚めて」「譜面を見て指を動かすだけでなく、感じたうえで筋肉で出力を」とパートごとに助言を重ねた。

 トロンボーン担当の同中等教育学校3年、工藤蒼斗(そうと)さん(15)は「全員の音量も音圧も確実に上がっていくのが分かった」と初めての体験に感動した様子。演奏を聞いた里山校1年の菊地春海さん(15)は「指導一つで音は変わる。音楽が持つ一瞬の素晴らしさを実感しました」と余韻に浸っていた。【松倉展人】

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