透明感ある緑色が特徴「大谷硝子」 地域資源の活用評価 栃木
毎日新聞 / 2025年1月26日 7時45分
宇都宮市の陶磁器専門店「ミランダスタイル」(同市峰3、秋沢正明社長)が手掛けた「大谷硝子」が今年度の「とちぎデザイン大賞部門賞(工芸品部門)」と「県デザイン協会長賞」を受賞した。地元特産の大谷石の食器を製造する工程で発生する粉を再利用し、独自の技術で製品化した。透明感のある自然な緑色が特徴で、地域資源の活用や独創的なデザインが評価された。秋沢社長は「複数の賞をいただいたことは本当に名誉なこと。地元企業として今後も新たな製品づくりにチャレンジしたい」と喜びを話している。
同社は、鹿沼市で食器や調理器具を扱うリビングカマトクの7代目でもある秋沢社長が2009年に開業。食器や調理器具などの輸出入のほか、地元の特産品を使ったオリジナルブランドの企画製造に取り組んでいる。これまでに日光杉・ヒノキを使用したトレーや酒器、大谷石のプレートや器などを、独自ブランド「以為(おもえらく)」として製造・販売している。
秋沢社長は開業時から、地元の素材を使った食器づくりに取り組んできた。主に建材として使われている特産の大谷石については、活用が限定的で廃棄物が課題になっていることなどから、新たな活用法を考え、手始めにプレートを企画。大谷石の中でも細かい目の品質にこだわり、コーティングを施して独特な食器を作り出した。この製造工程で細かな粉が大量に発生。「何か利用できないか」と研究を続けた。
大谷石を高温で熱するとガラス状になるという話を聞き、ガラス製品として開発することを決定。約10年にわたる構想を経て、1年前に東京のガラス工場の協力を得て開発に着手し、大谷石の重厚さを表現した厚手のデザインで、大小の片口とタンブラーなど6品を完成させた。石の粉末をガラス素材と組み合わせ、高温で焼成することで独特の風合いを実現した。
「製品を通じて大谷石や県の魅力を広く発信していきたい」と秋沢社長。今後も新たな商品開発に取り組み、SDGsへの貢献も目指していく。
「大谷硝子」の製品は同社の他、市内の宇都宮美術館、道の駅うつのみやロマンチック村、東京都墨田区の県アンテナショップ「とちまるショップ」などで販売している。【松沢真美】
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