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「八丁味噌」巡る問題に決着 地域ブランド追加登録決まる 愛知

毎日新聞 / 2025年1月25日 6時15分

伝統製法で八丁味噌を造り続けるカクキュー=愛知県岡崎市八帖町で2022年12月13日午後0時18分、川瀬慎一朗撮影

 農林水産省は24日、地域ブランドを守るために創設された地理的表示(GI)産品に登録されている「八丁味噌(みそ)」の生産団体として、愛知県岡崎市の老舗メーカー2社で作る「八丁味噌協同組合」を追加登録した。

 八丁味噌を巡っては愛知県内の醸造会社37社で組織する「愛知県味噌溜醬油(たまりしょうゆ)工業協同組合」(名古屋市)が17年6月に生産団体に登録された。その際に登録から外れたのが、今回追加登録された八丁味噌組合だった。

 八丁味噌組合は、八丁味噌(屋号・カクキュー、早川久右衛門代表)、まるや八丁味噌(浅井信太郎社長)の2社で構成。2社は15年6月、八丁味噌を「八帖町(現・八丁町)が産地で、伝統製法に基づく天然醸造された豆みそ」として登録申請。しかし、農水省から「生産地を愛知県全体」とするよう再考を促されたため、折り合いがつかず結局、登録から外れた。

 登録されないと、商品に「八丁味噌」の名称が使えなくなる恐れもあった。このため、八丁味噌組合は昨年7月、農水省の意向を受け入れて県全体を産地にするとして登録申請。先行登録されている愛知県組合の枠組みの中に、八丁味噌組合が加わる形で登録が認められた。

 カクキューの早川代表は「岡崎ならではの伝統的な製法を守り続けたいという思いから申請に至った。伝統を次の世代につないでいきたい」、まるやの浅井社長は「八丁味噌の伝統をつないでいくのが使命で、登録はその第一歩になる」とコメントした。【梶原遊】

地理的表示(GI)保護制度

 農林水産物や食品が、産地の伝統的製法や現地の風土に起因し、特性がある場合、地名を冠した地域ブランドとして保護する制度。模倣品の排除などを目的としている。

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