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岸和田市議選告示 不信任案「賛成」の候補多数 市長選の公算大

毎日新聞 / 2025年1月26日 17時18分

大阪府岸和田市議選が告示され、子どもと手を合わせる立候補者(右)=大阪府岸和田市で2025年1月26日午後1時17分、中村宰和撮影

 議会解散に伴う大阪府岸和田市議選(定数24)が26日告示され、前職23人と新人6人の計29人が立候補を届け出た。2024年12月、女性との性的関係などを巡り不信任決議を受けた岸和田市の永野耕平市長(46)が議会を解散したことにより実施される。2月2日に投開票される。

 毎日新聞など報道機関6社は25年1月、立候補予定者を対象に、書面によるアンケートを実施した。当選後に市議会で永野氏に対する不信任決議案が提案された場合の賛否を尋ねたところ、26人が「賛成する」と回答し、「反対する」と答えた3人を大きく上回った。

 地方自治法などによると、選挙後初めての議会で3分の2以上が出席し、不信任決議案が過半数の賛成で再可決されれば市長は自動的に失職し、50日以内に市長選が実施される。

 アンケート結果によると、これらの要件を満たすことが確実な情勢となり、市長選が実施される公算が大きくなった。ただ、永野氏が自ら辞職したり、当選した議員らが態度を変えたりする可能性はある。

 永野氏は市長就任後の19年ごろから女性と不適切な関係を約1年半続け、女性は損害賠償を求めて提訴。24年11月、永野氏が謝罪して解決金500万円を支払う内容で和解が成立した。12月には、所属していた大阪維新の会から離党勧告の処分を受け、離党した。

 この問題などを受けて、市議会は12月、永野氏に対する不信任決議を賛成20、反対4で可決した。しかし、永野氏は「不信任決議に大義はない」として失職を選ばず、議会解散に踏み切った。【中村宰和、新宮達、藤河匠】

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