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「こんな近くに潜んでいたなんて」逮捕に住民驚き 長野3人殺傷

毎日新聞 / 2025年1月26日 19時7分

JR長野駅前の3人殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された矢口雄資容疑者が住んでいた集合住宅を調べる捜査員=長野市西尾張部で2025年1月26日午後4時29分、田中綾乃撮影

 JR長野駅前の3人殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された矢口雄資容疑者(46)の身柄が確保された集合住宅の周辺は、26日朝から多くの捜査員が警戒に立ち、物々しい雰囲気に包まれた。近隣での逮捕だけに、住民からは驚きと安堵(あんど)の声が上がった。

 矢口容疑者が住んでいた集合住宅の近くに住む会社経営の男性(62)は「逮捕の報道を見てこんなに近くに容疑者が潜んでいたのかと驚きました」。24日ごろには、長野県警の求めで会社兼自宅の防犯カメラの画像などを提供したという。

 近くに住む女性(76)は「(集合住宅の)住民と交流がなく、容疑者にも見覚えはありません。事件後、小学生の孫が心配で登下校に付き添い、ハラハラしていたので逮捕されて安心しました」と話す。別の男性(87)も「こんな近くに住んでいたなんて。この辺は近所づきあいは少ないので容疑者の姿を見たこともありませんでした」と語った。

 一方、長野駅前に置かれた献花台には26日もひっきりなしに人が訪れ、手を合わせていた。長野市内の女性(48)は「(容疑者が)捕まったから安らかにお眠りくださいと祈りました」。実家に帰るため、駅前のバス停もよく利用するといい「安心して乗れます」と話した。

 矢口容疑者の逃走中、長野市内で不安は広がり、市教育委員会は23日、市内の小中学校に通う児童生徒に対し「不安に感じる場合は登校しなくても欠席扱いにしない」と通知。同日だけで計約2800人が欠席した。県外の警察官もパトロールに加わり、約100店舗が入る駅ビルは客と従業員の安全のため、24日から営業時間を短縮していた。

 発生現場を訪れた市内の男性(75)は、妻と2人暮らしで「捕まらないうちは、外に出るのが怖かったし、できるだけ妻が家で1人にならないようにしていたので、ほっとしました」。同県中野市から訪れた女性(36)は娘(9)と一緒に献花。北九州市の中学生殺傷事件など「全国で怖い事件が続いているので、自分の子供も心配でした」と語った。【去石信一、田中綾乃、原奈摘、深津誠】

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