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藤井王将、難戦制し連勝 永瀬九段「見えていなかった」王将戦第2局

毎日新聞 / 2025年1月26日 20時0分

第74期王将戦七番勝負第2局で投了し、藤井聡太王将(右)に一礼する挑戦者の永瀬拓矢九段(左)=京都市の伏見稲荷大社で2025年1月26日午後6時29分

 京都市の伏見稲荷大社で25日に始まったALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道協賛)の第2局は26日午後6時半、藤井聡太王将(22)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)を93手で降し、開幕戦から2連勝とした。持ち時間各8時間のうち残り時間は藤井王将3分、永瀬九段1分。第3局は2月5、6の両日、東京都立川市の「オーベルジュときと」で指される。

 後手番の永瀬九段が「横歩取り」の戦いに誘導した本局。1日目の最後、2時間32分の大長考で永瀬九段が指した1四歩に対する藤井王将の封じ手は5六角だった。控室の候補には挙がっておらず、「永瀬九段に手を渡された藤井王将が、手を渡し返した」と解説の高見泰地七段。その後も、控室で予想した着手が当たらない難解な中盤戦が続いた。

 55手目、藤井王将は2四歩と打って2筋に手をつけ、59手目には9二歩成と、と金を作った。いずれも封じ手で打った5六角の利きを生かした攻めで、終局後、永瀬九段は「2四歩は見えていなかった」と話した。

 続いて藤井王将は2三歩と合わせ、いよいよ終盤戦。3二と(81手目)から決めに出て、最後は後手玉を受けのない形に追い込んで決着をつけた。【新土居仁昌、丸山進】

藤井王将の話

 封じ手は急所に利いていないので、感触はよくなかったが、しっくりくる手が難しかった。8七角成(74手目)に同銀として、少し勝っている可能性があると考えていた。

永瀬九段の話

 長考した1四歩は、相手に手番を渡した時に具体的に何を指すか迷うような気がしたので選んだ。終盤は局面が複雑になって、どの手がよいか判断がつかなかった。

第2局 指し手

[先]藤井

[後]永瀬

<1>2六歩  (2)3四歩

<3>7六歩  (4)8四歩

<5>2五歩  (6)8五歩

<7>7八金  (8)3二金

<9>2四歩  (10)同 歩

<11>同 飛  (12)8六歩

<13>同 歩  (14)同 飛

<15>3四飛1 (16)3三角

<17>5八玉1 (18)9四歩

<19>3六歩11 (20)4二銀

<21>3七桂6 (22)4一玉1

<23>3八銀9 (24)2二歩

<25>3五飛14 (26)7二銀

<27>9六歩3 (28)8八角成1

<29>同 金39 (30)8二飛2

<31>2五飛37 (32)8六歩1

<33>7八銀16 (34)9五歩5

<35>7七桂6 (36)9六歩5

<37>9四歩3 (38)3三桂31

<39>2四飛28 (40)2三歩34

<41>3四飛4 (42)1四歩152

<43>5六角75 (封じ手)

        (44)7四角30

<45>6五桂66 (46)9七歩成29

<47>同 金45 (48)9六歩37

<49>9八金19 (50)9四香18

<51>7五歩37 (52)8五角27

<53>9三歩5 (54)7六角2

<55>2四歩3 (56)同 歩12

<57>同 飛1 (58)2二歩32

<59>9二歩成19(60)8五飛

<61>2三歩  (62)同 歩9

<63>同角成  (64)8七歩成12

<65>同 金12 (66)6五角15

<67>8一と14 (68)2三金1

<69>同飛成  (70)3二角

<71>2四歩1 (72)2三角10

<73>同歩成  (74)8七角成2

<75>同 銀  (76)8八飛2

<77>6八桂  (78)3二歩8

<79>8六歩  (80)8一飛

<81>3二と2 (82)同 玉

<83>2三角  (84)同 玉

<85>4一角  (86)3二歩

<87>2四歩  (88)同 玉

<89>3二角成 (90)2三歩1

<91>4二馬  (92)8七飛成

<93>3四金

 まで藤井王将の勝ち

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