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兵庫県議会 百条委が事実認定など協議 非公開で議事録は後日公開

毎日新聞 / 2025年1月27日 19時22分

1月18日に死亡した竹内英明元兵庫県議に黙とうをささげる県議会調査特別委員会の奥谷謙一委員長(中央)=神戸市中央区で2025年1月27日午前10時34分、中尾卓英撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を究明する県議会調査特別委員会(百条委)は27日、委員による非公開の協議会を設置し、事実認定や法的な評価について取りまとめることを決めた。内部告発に対する県の対応が公益通報者保護法に違反するかやパワハラ認定などが焦点で、県議会2月定例会に報告書を提出する予定。

 協議会は2月から数回開催。秘密会での証言にも触れるため非公開とし、後日議事録を公開する。27日の百条委では、県の対応は公益通報者保護法に違反するとする大学教授の意見と、告発は同法で保護される要件を満たさないとする弁護士の意見も報告された。

 また、告発文を作成、配布した元県西播磨県民局長(2024年7月に死亡)の公用パソコンに保管されていたプライバシーに関する情報を元総務部長から見せられたり、聞かされたりしたとする県議2人の聞き取り結果も報告された。「(元局長が)信用できない人間だと印象づける目的だったと思う」などと証言していた。一方、元総務部長はプライバシー情報の持ち出しについて百条委で証言を拒否している。

 記者会見で奥谷謙一委員長は「地方公務員法の守秘義務違反になる可能性は十分あり、協議会で意見を聞く」とし、刑事告発の可能性を示唆した。

 百条委では、増山誠委員(日本維新の会)が、公用パソコンに保管されていた内容の一部を自身のSNS(ネット交流サービス)に掲載するなどしたとして、厳重注意とする方針も報告された。

 また百条委の冒頭、18日に亡くなった竹内英明元県議(当時50歳)に対し、全委員が黙とうをささげた。SNS上で、百条委員を務めた竹内氏への攻撃は続いており、奥谷委員長は「竹内氏がデマをまいた事実は一切ない。事実に基づかない誹謗(ひぼう)中傷はやめてほしい」と呼びかけた。【栗田亨、中尾卓英、山田麻未】

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