社長とHD会長の辞任「当然」 フジテレビの会見、社員の受け止め

記者会見する（左から）フジテレビの清水賢治次期社長、遠藤龍之介副会長、港浩一社長、嘉納修治会長、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長＝東京都港区のフジテレビで2025年1月27日午後5時16分、藤井達也撮影

　タレントを引退した中居正広さん（52）と女性のトラブルに社員が関与したと週刊誌に報じられたフジテレビは27日、東京都港区の本社でオープン形式の記者会見を開いた。前回は出席者を限定し、テレビカメラを入れなかったことで批判を浴びた。今回の記者会見をフジテレビの社員はどう感じたのか。

　ある現役社員は「（17日の）1回目の会見の時に比べて、質問にも真面目に答えようとしている印象だ」と受け止めた。

　フジテレビの港浩一社長とフジ・メディア・ホールディングス（HD）の嘉納修治会長が辞任を発表したことについては「当然だ。23日の社員説明会の時点では辞任さえしないのではないかという懸念もあった。2人の辞任だけでは済まないと思うが、現段階ではこれが精いっぱいかもしれない」と話した。

　フジの後任社長となる、フジHDの清水賢治専務取締役については「現場にも経営にも通じており、バランス感覚がある人物だ」と評価した。ただ一方で「ずっと内部にいた人間なので、世間的にどう受け止められるかは気になる」と懸念した。

　別の社員は今後の第三者委員会の調査も含めて「中途半端にごまかそうとするのではなく、信頼回復のために徹底的にうみを出し切ることが必要だ」と語った。【町野幸】