埼玉・八潮の県道陥没、転落した運転手の救助活動を阻む土砂

日没後も救助活動が続く道路陥没の事故現場＝埼玉県八潮市二丁目で2025年1月28日午後5時38分、加藤佑輔撮影

　埼玉県八潮市で28日に県道交差点が陥没し、できた穴にトラックが転落した事故で、運転手とみられる男性の救助活動が難航している。消防隊員ら約30人が現場で救助活動にあたっているが、穴の中の土砂が崩れるなど作業が困難な状態だという。運転席は土砂に埋まっているとみられ、午後4時現在、安否が確認できない状態が続いている。

　消防によると、トラックは運転席側が下になった状態で、運転手が車内に取り残されているとみられる。男性は午後1時ごろまでは消防隊員の呼びかけに対して返事をしており、隊員がホースで穴の中に酸素を供給するなどの救助活動を続けている。

　ところが、その後、穴の中で土砂が崩れるなどしており、午後4時現在、運転席の付近に消防隊員が近づくことが難しくなり、男性の安否も確認できていないという。

　消防は今後、大型のクレーンを使ってトラックを引き上げるなどの方法も検討している。【田原拓郎】