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飯塚事件再審 検察側が証拠目録を裁判官に提示へ 福岡高裁が勧告

毎日新聞 / 2025年1月30日 19時20分

福岡高裁=福岡市中央区で、吉川雄策撮影

 福岡県飯塚市で1992年に女児2人が殺害された「飯塚事件」で殺人などの罪に問われて死刑が確定し、2008年に執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚(執行時70歳)の第2次再審請求即時抗告審で、福岡高裁(溝国禎久裁判長)は30日、証拠目録を高裁に提示するよう検察側に勧告した。裁判官のみで内容を確認する「インカメラ審理」を実施するためで、福岡高検は同日、勧告に応じる意向を示した。

 弁護団などが、同日開かれた高裁、検察側との3者協議後に明らかにした。高検は2月13日までに目録を提示するという。

 非公開の目録を巡っては、今回の第2次再審請求で福岡地裁がまず、証拠品として開示を勧告したが、検察側が拒否。即時抗告審でも高裁が24年10月に改めて開示勧告したが、検察側は「勧告に応じる法的根拠がない」として再び応じなかった。

 インカメラ審理のための提示勧告は、通常の証拠開示とは異なり、弁護側は内容を確認できない。高裁は提示された目録をまず裁判官のみで確認し、弁護側への開示が必要と判断されれば、勧告より強い証拠開示命令を出すかを含めて検討するとみられる。

 弁護団の徳田靖之弁護士は高裁の勧告を「真相解明をしようとしている姿勢の表れだ」と評価した。

 高検は即日、目録の提示に応じる意向を高裁に伝えたことを明らかにした上で「勧告内容を踏まえ、対応した」とのコメントを出した。【志村一也】

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