宇都宮高根沢バイパス「野高谷立体」 フォーミュラーカーで完成祝う

フォーミュラーカーで通り初めの車を先導する栃木県の福田富一知事＝宇都宮市で有田浩子撮影

　宇都宮市野高谷（のごや）町の一般国道408号「宇都宮高根沢バイパス」（6・6キロ）の1・5キロ区間「野高谷立体」が完成し、30日、開通式があった。

　清原工業団地をはじめ工業団地群が集積した地域で、交通渋滞や交通事故の発生も多いことから2009年から整備に着手した。

　開通により野高谷ランプ交差点の渋滞が解消される見込み。また国道408号は千葉県成田市から宇都宮市を経由して高根沢町を結ぶ高規格道路の一部で、輸送時間の短縮による物流の効率化も期待される。

　同区間は次世代型路面電車（LRT）の高架橋とも交差点まで並行しており、「ダブル立体」となっている。

　この日は式典の後、福田富一知事が県立宇都宮工業高校科学技術研究部の16人が製作した「フォーミュラーカー」に乗車し、通り初めする他の車を先導した。

　フォーミュラーカーは生徒が組み立て、エンジンに代わり乾電池1000本を使った。車体は学校のカラーの「青」に塗装した。【有田浩子】