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大阪・住吉大社に桂米朝さん顕彰碑を建立 刻まれた信条「一期一会」

毎日新聞 / 2025年1月31日 5時45分

桂米朝さんの顕彰碑建立を喜ぶ長男の桂米団治さん=大阪市住吉区で2025年1月30日、谷口豪撮影

 戦後、存続の危機にあった上方落語を復活させた人間国宝で落語家の故・桂米朝さんの没後10年と生誕100年を記念して、「桂米朝顕彰碑」が大阪市住吉区の住吉大社境内に建立され30日、お披露目された。

 2015年に89歳で亡くなった米朝さんは住吉大社で続く「升の市 住吉寄席」を03年に始め、自身も10年まで出演していた。初回に米朝さんが演じたのは、「住吉駕籠(かご)」だったという。

 除幕式には米朝一門の噺家(はなしか)らが出席。高さ、横幅各約2メートルの石碑には、米朝さんが住吉大社で色紙に揮毫(きごう)した「一期一会」の文字が刻まれた。長男で落語家の桂米団治さんは米朝さんが生前、大切にしていた「落語は同じネタでも客層などで変わる芸能。だからこそ、一つ一つの高座を大切にしなければならない」との信条を紹介した。

 孫弟子の桂南光さんは、「人としても尊敬していた。碑が建つことで100年、200年先も米朝師匠の素晴らしさが残ると思う。感激しています」と語った。

 今年は命日の3月19日に「米朝十年祭」とする一門会をサンケイホールブリーゼ(大阪市北区)で開くなど、年間を通してさまざまな催しが予定されている。【谷口豪】

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