法政大ハンマー殴打 女子学生を再逮捕、4人への傷害容疑 警視庁

事件があった法政大多摩キャンパス（右下）。左上は富士山＝東京都町田市で2025年1月10日午後5時40分、本社ヘリから玉城達郎撮影

　東京都町田市の法政大多摩キャンパスで学生8人がハンマーで殴られてけがをした事件で、このうち男女4人にけがをさせたとして、警視庁国際犯罪対策課は31日、韓国籍で同大社会学部2年のユ・ジュヒョン容疑者（23）＝東京都八王子市＝を傷害容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。

　事件は1月10日午後3時40分ごろ、社会学部が入る建物2階の教室で発生。ユ容疑者が席から立ち上がり、後方の席に着いていた学生らの頭にハンマーを振り下ろしたとされる。10～20代の社会学部生の男女8人が頭や腕に軽傷を負った。

　捜査関係者によると、被害者のうち5人はユ容疑者と面識がなく、3人は講義などを通じてユ容疑者と面識があると話しているという。

　警視庁は、被害者のうち20代の男子学生に対する傷害容疑で、ユ容疑者を現行犯逮捕していた。再逮捕容疑は20代の男女4人の学生の頭などをハンマーで殴り、全治約10日のけがをさせたとしている。容疑を認めているという。

　ユ容疑者はこれまでの取り調べで「日ごろからいじめを受けていて軽くみられていると思っていた」「いじめをやめさせるためには学生を殴るしかないと思った」と供述。「当日の朝、（別の）教室にあったハンマーを上着のポケットに入れて持ち出した」と話しているという。

　警視庁は学生間で何らかのトラブルがあった可能性があるとみて調べている。【朝比奈由佳】