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「場所より環境」 仕事と育児の両立、大学生が子育て層と交流 山梨

毎日新聞 / 2025年1月31日 14時0分

イベントで活動内容を紹介する山梨大学の学生=甲府市北新の山梨大学赤レンガ館で2025年1月25日、今村茜撮影

 どうすれば仕事と育児を両立できるのか――。将来の働き方に不安を抱く山梨大学の女子学生が、都市部や地方都市の子育て層と交流し、多様な働き方を知る取り組みを進めている。甲府市の山梨大学で25日、学生対象のイベント「将来に悩む大学生へ!~女子大生が伝える多様なライフスタイル~」を開いて意見交換した。オンライン視聴も含め約50人が参加した。【今村茜】

 取り組みは、同大の生命環境学部で地域活動などを学ぶ3年生6人が2024年6月、学生団体「FC(エフ・シー)」を設立して始めた。就職活動を進める上で、さまざまな働き方をしている社会人に話を聞き、キャリアに対するイメージを広げようと考えた。団体名には「ファミリー」「フューチャー」「コミュニケーション」「チルドレン」などの意味を込めた。

 新しい働き方の一つとして、旅先で親が仕事をしている間に子どもが自然体験などをする「親子ワーケーション」を研究。24年11月には山梨県小菅村で、都会の親子らを対象に親子ワーケーションを企画して参加者にインタビューした。同12月には、地方で暮らす人の声を聞くため、甲府市や市川三郷町の住民と交流会を開いた。活動資金はクラウドファンディングで約30万円を集めた。

 この日のイベントでは、これまでの活動と得られた学びを発表。プロジェクトリーダーの松田ひなたさん(21)は「漠然と都会で働きたいと思っていたが、働く場所よりも自分がやりたいことをかなえられる環境にいる方が重要と気づいた」と報告。「就活でも結婚でも、自分として譲れない軸を見つけたい」とまとめた。

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