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シャッター商店街を救う? 幅1.5メートルの「うすい店」 群馬

毎日新聞 / 2025年2月1日 13時0分

閉店したレコード店やカメラ店前に出店された「うすい店」のイメージ模型=前橋市のアーツ前橋で、2025年1月24日午後2時22分、増田勝彦撮影

 前橋市中心街を舞台に低予算・短期間で、にぎわいを生む社会実験を提案する「うすい店展」が同市千代田町のアーツ前橋1階ギャラリーで開かれている。シャッターが閉じられた店が複数あり、大規模な再開発が予定される前橋中央通り商店街などで、シャッターや工事の仮囲いの前に極薄建築「うすい店」を設置すれば街を変えられるというアイデア。商店街関係者らが賛成すれば将来は実現化も視野に入れる。【田所柳子】

 うすい店の設置を提案するのは、商店街内の閉店した店舗や前橋中央イベント広場の前。会場では、閉店した演歌専門CD店「アツミレコード」やカメラ店などをモデルにする。シャッターや再開発工事の仮囲いがあっても、前に幅1・5~2メートルの店舗を設置することで音楽が流れるバーやカフェなどが楽しめる。実際の30分の1の模型5点や合成映像で紹介している。

 良品計画(東京都)とアーツ前橋が共催した。良品計画は、同商店街の空き店舗に2023年2月、街の活性化の狙いも込めて「無印良品」を開店。同年11月に建築家の元木大輔さんによる街づくりのワークショップがアーツ前橋で開かれ、実際に商店街の薬局前に無印良品の商品を棚に並べた「うすい店」を短期間置く実験も行って、今回の展覧会につながった。

 かつてシャッター街だった同商店街が、これまでの取り組みで地域住民が能動的に街づくりに関わり、店の前で物販できる制度もあるとわかったことが大きいという。アーツ前橋学芸員の高橋由佳さんは「閉店した店舗の改装には多額の費用がかかるが、シャッターや仮囲い前に設置するうすい店なら低予算・短期間で商店街の、にぎわいがキープできると提案したい」と話す。良品計画群馬事業部の中村和義部長は「今後、商店街組合など皆さんの意見を聞いて、我々の提案を形にできればうれしい」と実現に期待する。

 3月23日まで、入場無料。水曜日休館。2月8日午後2時に元木さんと建築家の藤本荘介さんの対談、3月9日午後2時に中村部長らの報告や質疑のトークイベントがある。

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