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受験生死亡事故 東名飲酒事故の遺族が現場に献花 福島・郡山

毎日新聞 / 2025年2月1日 17時21分

死亡事故現場に献花した(手前右から)井上保孝さん、郁美さん、渡辺尚子さん。現場には市民らが次々と訪れて花束などを供えていた=福島県郡山市駅前2のJR郡山駅西口で2025年2月1日午後0時34分、錦織祐一撮影

 1999年に東名高速道で飲酒運転の大型トラックに追突されて2児を失い、危険運転致死傷罪の創設に尽力した井上保孝さん(74)、郁美さん(56)夫妻(ベトナム在住)が1日、福島県郡山市を訪れた。1月に大阪府箕面市の予備校生の女性(19)が酒気帯び運転とみられる軽乗用車にはねられ死亡したJR郡山駅前の現場に献花し、「こんな悲惨な事故が何度も起こるのは社会の責任。飲酒運転を絶対に許さない社会にしなければ」と訴えた。

 事故は1月22日午前6時半ごろ発生。大学受験のため郡山を訪れていた女性は信号機のある横断歩道を渡っていた。郡山署は車を運転していた市内の会社員、池田怜平容疑者(34)を酒気帯び運転などの容疑で逮捕。同署によると池田容疑者は前夜から飲酒して帰宅途中で、この横断歩道を含めて信号を複数回無視しており「急いでいた」と話しているという。

 井上さん夫妻は「ご遺族は今が一番つらいと思うが、他の遺族とつながれば体験が共有できると伝えたい」と、花束に手紙を添えた。2009年に福島大1年だったおい(当時18歳)を居眠り運転のトラックの事故で失った郡山市の渡辺尚子さん(59)も献花。「おいの事故を思い出してつらかった。この事件の裁判を傍聴し遺族を支えたい」と話した。

 法務省は危険運転の適用要件見直しを議論している。井上さんらは「そもそも飲酒運転は過失犯ではなく故意犯。危険運転できちんと裁くべきだ」と訴えた。【錦織祐一】

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