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能登半島最北端のレコード店 復興応援CDをPR、収益は被災地に

毎日新聞 / 2025年2月2日 8時15分

能登半島最北端で狼煙レコーズを営む糸矢章人さん=石川県珠洲市狼煙町で2025年2月1日午後1時18分、戸田栄撮影

 能登半島地震は1日、発生から13カ月が経過した。甚大な被害が出た石川県奥能登4市町の被災地では、損壊した家屋などの公費解体が着実に進み、空き地も増えてきた。また、アスリートら著名人が現地入りして地元住民と交流するなどの支援イベントが、今年も各地で続けられている。苦難の1年を乗り越えた被災地の人々に、少しずつ笑顔が戻っている。

 能登半島最北端のレコード店である「狼煙(のろし)レコーズ」(石川県珠洲市狼煙町)では、ヒップホップアーティスト「刃頭(ハズ)」が能登のために制作したCD「DON’T LOOK BACK」をPRし、能登半島地震からの復興に役立とうとしていた。CDの収益は能登の人たちに贈られるという。

 併設するカフェ「いかなてて」とともにオーナーを務める糸矢章人さん(45)は、2017年に故郷のこの場所に戻り、店を開いた。高校卒業後に東京に出て、DJなどを経た後に、高円寺でレコード店を弟と開いた。しかし、大都会の暮らしにストレスを感じて帰郷。店の経営が軌道に乗ってきた23年のゴールデンウイークに震度6強の強い地震があり、店は耐震補強をしていたが、補強に手が回らなかった天井部が落下するなどの大きな被害が出た。

 修復して営業再開したが、昨年元日の地震で店内がぐちゃぐちゃになり、自宅も壊れ、また休業を余儀なくされた。それでも、同4月末にまた再開。糸矢さんは「能登が好きなので、がんばってやっていきます。能登では数少ないレコード店を続けていくのもライフワークです」と語った。結婚して東京から移り住んだ妻の千翔さん(33)は、「素潜りや釣りが好きで能登の海の豊かさにひかれています。山の恵みもすばらしい。遊びに来てください」と話していた。【戸田栄】

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