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自動運転レベル4の中型バス、国内初の営業運行 6.1キロ走る 茨城

毎日新聞 / 2025年2月3日 7時45分

自動運転中も乗務員が運転席に着席しているが、両手は膝の上に置いたまま。ハンドル操作やアクセル、ブレーキは自動で制御されている=茨城県日立市内で2025年2月2日午後0時22分、田内隆弘撮影

 茨城県日立市内のバス高速輸送システム「ひたちBRT」で3日から、特定の条件下で人の関与を必要としない自動運転「レベル4」では国内で初めて中型バスの営業運行が始まる。レベル4で運行する距離6・1キロは国内最長となる。

 2日は、道の駅日立おさかなセンター(同市みなと町)前で出発式があった。国土交通省の鶴田浩久物流・自動車局長が「生産年齢人口の減少によりバスやトラックの運転手が不足するが、自動運転はピンチをチャンスに変えることができる。先駆けとして本格的な運行を始めることに敬意を表したい」とあいさつ。その後、小川春樹市長らがバスの前でテープカット。関係者が実際に試乗し、乗り心地を確認した。

 ひたちBRTは廃線となった日立電鉄線の跡地を専用道として利用し、2013年に運行開始。多賀駅前―おさかなセンターの8・7キロを結ぶ。レベル4でバスを運行するのは、このうちBRT専用道の南部図書館―河原子間(6・1キロ)。他の区間は従来通り、乗務員が手動で運転する。平日4往復8便を、茨城交通(水戸市)が運行する。

 自動運転の区間は全ての停留所に停車するほか、横断歩道や人が接近した場合などに徐行する。このため、通常であれば南部図書館―河原子間を21分で走行するところを、自動運転バスは29分かけて走る。

 いすゞ自動車製のバスは定員28人(乗務員席含む、着座のみ)、最高時速40キロ。システムは東京大発ベンチャー「先進モビリティ」(つくば市)が手がけ、カメラやセンサーで周囲の歩行者などを把握し、自動でハンドル操作や加速・減速を行う。24年11月に国交省関東運輸局からレベル4の認可を受け実証実験を続けてきた。

 今後も走行実績を重ね、26年度中に車内に乗務員がいない状態での営業運行を目指し、増便や一般道での自動運転も視野に入れる。【田内隆弘】

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