1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

70代夫婦が宝塚市に254億円寄付 「安心できる市立病院にして」

毎日新聞 / 2025年2月3日 17時59分

宝塚市立病院=兵庫県宝塚市で2023年6月、土居和弘撮影

 兵庫県宝塚市は3日、市内で暮らす元会社役員の岡本光一さん(77)と妻明美さん(75)から「安心できる市立病院にしてほしい」と約254億円の寄付を受けたと発表した。市は、老朽化した市立病院の建て替え事業費などに充てる。建て替え事業は将来の市財政の窮迫につながりかねず、市は財源の確保に苦慮していた。

 岡本さん夫妻は2002年に私財約36億円を投じて、市内に福祉やボランティアの支援施設などを整備した。

 太陽光発電所の計画を巡っては、住民の反対運動が起きた市内の山林を事業者から購入。「豊かな自然を残してほしい」と、23年に2億円とともに市に寄付していた。

 市は、寄付された約254億円のうち、250億円は建て替え資金のための基金を設立して運用する。残りの約4億円は手術支援ロボットの購入資金に充てる。

 市立病院は1984年に開院した。老朽化が顕著で、市は31年度にリニューアルをする計画を立てている。事業費は約397億円と試算しており、寄付額はその約6割に上る。

 岡本さん夫妻は記者会見で「病院の建て替え費用は莫大(ばくだい)で市の財政上の大きな負担だと聞いた。市民にとって大切な施設なので良い病院を造ってほしい」と話した。【土居和弘】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください