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2020年のいじめ、町の予算不足で調査遅れやっと報告書公表 愛媛

毎日新聞 / 2025年2月3日 19時13分

愛媛県久万高原町

 愛媛県久万高原(くまこうげん)町の町立小学校で2020年に起きたいじめについて、町教育委員会は3日、第三者委員会の報告書を公表した。町は予算不足で、第三者委の設置が遅れていた。さらに、第三者委は24年2月になっていじめ防止対策推進法の「重大事態」があったと結論付けていたが、報告書の公表ができずにいた。

 町は今年8月2日まで、ホームページで報告書を公開。個人情報に配慮し、部分的に黒塗りにしている。

 報告書の公表までに1年を要したことについて、住野秀志(ひでし)教育長は「被害者には長くお待たせして申し訳ない」と陳謝。公表の仕方を巡り、被害者と加害者の双方の意向をそれぞれ確認したほか、新たに町教委の公表方針を定めるために時間を要したと説明した。

 父親は取材に「全国の子どもがいじめで苦しむことがないよう、報告書を生かしてほしい」と訴えた。

 第三者委の報告書などによると、町立小に通う当時5年生の女子児童は20年1月から、同級生から仲間外れにされたり身体的特徴をからかわれたりした。

 このため、児童はこの年の11月から不登校となり、21年3月末に卒業するまで86日間続いた。

 こうした状況を受け、児童の父親が再三にわたって調査を求めていた。町教委は21年度から第三者委の設置を検討したが、予算不足などを理由に設置が23年2月と遅れていた。【鶴見泰寿】

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